ウェブサイト作成におけるソフビ改造屋の愚痴
ウェブサイト構築の際に、最初に考えたことは、「コンテンツの充実」と、「検索エンジン」への対策である。
コンテンツに関してはそれほど心配することは無かった。なぜならブログ※で半年以上記事を書き続けているおかげで、コンテンツ、文章、画像については全てそろっていたため、そのままコピー&ペーストすれば、出来上がりと考えていたからだ。
※時々暴走する管理人の運営する日々の徒然を書き込むブログのこと
もう一つの「検索エンジン対策」が、私の中での最大の挑戦だった。今現在「SEO対策」と検索ワードをかまして検索をかけると、とてつもない量のウェブサイトが検索結果として現れてくる。
その検索結果をざっと見てみると、
- 「記事は毎日更新しましょう」
- 「PINGをきちんと打ちましょう」
- 「検索ワードは○%くらいにおさえましょう」
- アクセスアップツール(○万円)
- 「自分の書きたい記事と少しでも似てればTBをたくさん打ちましょう」
(そういうのをトラックバックスパムっていうんじゃねぇの?) - 「どんどんコメントを書き込みに行きましょう
(スパムコメントを助長しているようにしか思えないんですが)」 - 掲示板やウェブを巡回して、メールアドレスを探してデータベース化するソフト(○万円)による無差別に送りつけられてくるスパムメール
など、とにかく常識※を外れた方法でなんとか自サイトにアクセスさせようとする、おかしな連中を育てようとするサイトが後をたたない。
※ここでの「常識」ってのは私の常識であるため、あなたがどういう常識をお持ちかは言及しない
私はそんな連中に挑戦することにした。つまり、従来の方法を崩さず、トラックバックやコメント※といったいわゆる「バックリンク」を自分から打つことが出来ない状態、「ウェブサイト」という手段で、検索エンジンに挑戦した。
※まぁ、コメントからの誘導は出来るわけですが
結論から言ってしまえば、私の目論見どおりの結果で検索エンジンで上位を獲得した。ためしにYahoo Japanで「ソフビ 改造」として検索してみてほしい。
検索結果:ソフビ 改造 をYahooで検索
日によって変動はあるが、1〜3位くらいをキープしているはずである。
私はなにも特別なことはしていない。自分の伝えたいことを、自分の言葉で、自分の知識を総動員し、文書をマークアップし続けただけである。
マークアップにだってきちんと意味があるわけで、闇雲に<h1>〜<h6>を使ったり、改行するために<p>を使うわけではなく、<h1>〜<h6>は「Heading(章題)」の意味で使い、<p>はparagraphとして利用した。私が特に伝えたい部分は<strong>タグでくくった。
タグ付けの本来の意味もわからないことを卑下するつもりはまったく無い。不正な手段でアクセスを上げるのも否定しない。正しい文法が必ずしも正しいと言うわけでもない。W3Cの勧告を守らなければいけないと思っているわけでもない。ウェブの世界も自由に使われるべきだと考えているからだ。
だが、何かが狂っているような気がする。
私はこのようなウェブの使われ方が、本来のウェブの目的である「知の共有※」と乖離しはじめていることに対し、憂鬱になってきた。
※コミュニケーションとしてのウェブという考え方もあるが、いまのところ私自身が解答を出せていないので、ここでは言及しない
それゆえ、このサイトのタイトルには「憂鬱」というタイトルを入れた。このメッセージはいつまでもウェブ上に残り、私の意志としていつまでもここにあり続けるはずだ。
2006/12/05 23:30 bityes wrote
2006/12/09 07:00 bityes revised